分解  PART6  2000/03/20

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ヘッドボルトは事前にきれいに脱脂した状態で、ねじ部と座面には

オイルを塗布します。これも締め付けトルクの安定のためです。

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このエンジンで使用しているガスケットはメタルタイプです。

メタルタイプのガスケットはある程度ブロック、ヘッドにひずみが

生じている場合などは圧縮が抜けやすくなる傾向にあるようです。

あまりにもひどいようですと交換ですが修正きる範囲内なら

修正面研しておくと良いでしょう。

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ヘッドボルトの締め付けトルクは8.2〜8.8kg−mです。

内側から外側に向かって対角線状に3回ぐらいに分けて

締め付けます。更に新品ボルト使用の場合は一度緩めて、

再度同じ手順で締め直すとなじみがでて良いでしょう。

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ヘッドの締め付けが終わったらカムシャフト等を取り付ける準備です。

バックカバーを取りつけ忘れるとカムスプロケットを外さなくてはいけ

ませんので、忘れずに取りつけておきましょう。タイミングベルトカバー

と共締めの個所もありますので位置を確認しながら作業しましょう。

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オイルオリフィスにオイルを塗布します。Oリングを挿入するとき

に傷などをつけてしまわないようにグリースなどを着けても

良いでしょう。ヘッド廻りのオイルの潤滑をになう重要なパーツ

ですので慎重に組付けしましょう。

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オイルオリフィスをIN側、EX側。それぞれ位置を間違えないように

挿入します。ロッカーシャフトの穴に入るような仕組みになって

いますので、無理に押し込んだりしないようにロッカーシャフト

との位置を確認しながら組み付けます。穴位置が合っていない

時はロッカーシャフトに12mmボルトを付けて回転させると

良いでしょう。

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ヘッド中央のノックピンとOリングも組み付けます。分解の際にも

注意しましたが、細かい部品ですので中に落としてしまったり

しないように注意して組み付けましょう。

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カムシールは分解時交換部品ですので、交換して組み付けます。

裏側を見てみるとわかるのですがスプリングが入っています。

無理をして組み付けたりすると外れて飛び出したりすることも

ありますので注意しましょう。これはオイルシールと呼ばれる

もののほとんどに言えることだと思います

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カムシャフトを組み付ける準備です。カムジャーナル部、ロッカー

アームとカムの摺動面にオイルを塗布しておきます。更に、

目視でごみなどが付着していないかも確認しながら作業しましょう。

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ディストリビューターが取り付かない側のヘッド後方部分には

メクラとなるキャップが取りつきます。EX側になりますね。

液体パッキン等を塗布して組み付けると良いでしょう

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カムシャフトを載せます。IN側、EX側を間違えないように組み

付けましょう。組み付ける際傷などをつけないように慎重に

作業しましょう。カムシャフトは落としてしまうとクラックが入り

ますので取り扱いそのものを注意してください。

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カムシャフトのIN側の一番後方にはディストリビューターが

取り付くための切り欠きが入っています。IN、EXの区別は

ここでしても間違いはありません。分解時お話した注意点に

気をつけて組み付けましょう。

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IN側、EX側のカムシャフト両方が載りました。1番シリンダー

上死点の状態で組みつけているはずですから、一番シリンダー

上死点状態のカムシャフトの向きは、「逆・ハ」の字。つまり外側、

上方にカム山のトップが向いている状態です。

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カムキャップを組み付ける前に、再度、クランクで一番上死点の

状態を確認しておきましょう。どこでも良いやと適当に組み付ける

とピストンとバルブがぶつかってしまうなんてことも考えられま

すので注意してください。クランクのキーが上の状態が上死点ですね。

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カムキャップのカムジャーナル部にオイルを塗布します。

ヘッド側と同様にきれいにしてある状態での作業となりますが

ゴミなどが付着していないか、再度、目視でも確認しておきます。

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カムキャップの取りつけ向き、取りつけ順番などを確認しながら

組み付けます。方向は矢印、順番は数字で刻印してあるはずです。

矢印の向く方向は一番シリンダー側に矢印の先端が向いていれば

良いわけです。一番シリンダー側から数字も順番に大きくなります

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1番と5番のIN、EXのカムキャップとヘッドの取り付け面には

オイル漏れ防止の液体パッキンが塗布してあります。塗布する際、

あまり多量に塗り過ぎないように注意しましょう。ごく少量でOKです。

更に、カムシャフト等の回転物に液体パッキンがつかないように

注意して塗布します。

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1番側の液体パッキンを塗布する場所です。1番側はカムシール

部分ですのであまり間違いはなさそうですね。ですが、こちら側も

多少に塗りすぎない様に注意しましょう。

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カムキャップがすべて載せ終わりました。カムキャップ上面には

カムシャワーが取りつきますのできれいに脱脂しておきましょう。

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カムシャワーの小さな穴からオイルが噴き出します。異物などが

詰まって穴をふさいでいないか目視で確認しておきましょう。

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傷などを付けないように慎重に取付けてください。

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カムシャワーを載せてボルトを挿入していきます。このボルトの

座面とねじ部にもオイルを塗布しておきましょう。ヘッドカバー

を取りつけるためのスタッドボルトや長さが違うボルトなどが

ありますので注意して挿入します。

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