燃費塾

通常燃費というと「10・15モード燃費」のことを言います。
一般にカタログに出ているデータです。
10の走行パターンを想定したテストを3回行った後、15の
走行パターンのテストを1回加えたテストの結果による燃費
の表示方法です。
10モードはやや市街地に近い走行パターン。
15モードは郊外での条件の良い道路を走ったときを想定した
パターンです。

注意すべき点としてこの国土交通省で決めた燃費モード
の測定は実走ではなく、テスタの上でタイヤを回転させながら
行なうことです。ということは通常走行では空気抵抗がかかり
ますが、この測定ではかからないので、通常走行ではカタログ
数値より空気抵抗の分悪くなります。
また、走行パターンを良く見てもらうと非現実的な走行である
ことがわかります。たとえば10モードの第二モードは発進して
から速度20km/hに至る加速を7秒もかけている点です。
ほんとうにゆっくり加速していることがわかります。一度試して
ください。

当然自動車メーカーはこの点を研究して車を開発するわけです。
15モードの第一モードは65秒も停止してアイドリング状態なので、
某メーカーはフィットに燃費で負けたことから、ハイブリッド車以外
にもアイドリングストップの装置を付けて、カタログ数値だけは勝とう
としたわけです。